先週末に東京でのナンシー先生WSに参加してきたとらちゃんから、その話の一部を聞きました。その話を聞いたとき、「ああ、そうだった。そういうところで僕はNancy先生のことが好きになったんだった」って思い出しました。
知らない人のために。
ナンシー先生は、シュリ・K. パタビジョイス氏(アシュタンガヨガの創始者)からアシュタンガヨガを教わった最初の西洋人の女性です。まだ英語を話せなかったパタビジョイス氏から、数人しか入れない小さなシャラで、手取り足取りアシュタンガヨガを教わりました。なので、ナンシー先生の伝えるアシュタンガヨガはグルジ直伝のものです。
グルジが初めてアメリカに招待されたとき、ナンシー先生がそれに同行しました。
アメリカのとあるアシュタンガヨガの会場で、現地の先生がデモンストレーションを行っていました。一通りそれを終えて、会場の人に問い掛けました。
「質問はありませんか?」
すると、グルジとナンシー先生の近くにいた、車椅子に乗ってアルコールの臭いを漂わせた女性が質問しました。
「それは私にもできますか?」
先生の答えは
“Maybe next life.(来世ではできるかもね)”
それを聞いたグルジは、涙を流してその会場から出ていったそうです。
ナンシー先生は言っていました。グルジはヨガで多くの人を治療していたと。
あるとき、グルジは四肢に麻痺のある人にヨガをおこないました。
その人の下腹部を片方の手で押さえて、もう片方の手でその人の手を取り、
「息を吸って」
と言いながら肘を曲げてあげ、
「息を吐いて」
と言いながら肘を伸ばしてあげる。
そしてナンシー先生に言ったそうです。
“ This is ashtanga yoga.”
“ Ashtanga yoga is breathing method.”
車椅子に乗っていようが、四肢に麻痺があろうが、来世まで待たなくてもヨガはできるんです。おそらく呼吸さえできればヨガはできます。
僕はナンシー先生に出会うまでは、アシュタンガヨガとはとても難しく大変なもので、誰もができるヨガではないな、と思っていました。そのようにしか教わってこなかったからです。1年前にニセコでナンシー先生に出会い、いろんな話を聞いて、その帰りの車ではめっちゃテンションが高くなっていたのを覚えています。「アシュタンガヨガは誰にでもできる!」って。
こういう昔のシンプルなアシュタンガヨガを伝えられる先生がどれほどいるだろう。少なくとも僕は出会ってきませんでした。ナンシー先生の伝えているグルジ直伝のアシュタンガヨガは、今の人たちほど美しいアーサナではありません。でも、とてもシンプルで人に優しいです。
いまはいろんなヨガがあって、いろんなヨガが混ざっています。多くを知ってしまうと、ときに迷ったり戸惑ったりすることがあるかもしれない。そんなときは、Back to Basic.
グルジからナンシー先生、恵子先生へと伝えられているシンプルな基本に立ち戻りましょう。
「下腹部を軽く引き込んで、呼吸とともに動く」
ワークショップ中、ナンシー先生は何度も言っていたそうです。
「呼吸を強く」
思考に捉われないように、バンダと強い呼吸で。今の自分にできることを呼吸とともにシンプルに。余計なストレッチも余分な美しさも要らない。「どこかが痛むからやらない」じゃなく、痛いなら痛まないところまで。それなりのやり方で。「体調が良くないからやらない」じゃなく、体調が悪いからこそそれを良くするやり方を(もちろん休むべきときはありますけど)。
まだまだ未熟ですけど、そういうアシュタンガヨガを伝えていきたいです。
5月の連休で、ナンシー先生に会いに行ってきます。いろんな話を聞けたらいいなぁ。
※ 毎週火曜日18時のマイソールクラスは、スタジオドアオープンが18時です。よろしくお願いします。
クラス休講のお知らせ
5月4日(木)〜8日(月)までのすべてのクラス
9日(火) 『整えヨガ』と『Led Primary』
上記のクラスをお休みします。
10日(水)は普段はお休みですが、クラスをおこないます。
10:00 『整えヨガ』
11:45 『アシュタンガヨガ Led half Primary + Mysore』
ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。
4月のクラススケジュール
札幌市のヨガ教室 スタジオミガク
昨日マイソールの行くまで自分が辛かったのさえ気がついてなくて、アシュタンガやりはじめたら気持ちが解放された感じでした。
小林先生がいてくれてよかったと思います。
ナンシー先生の話を読んで、私もいつかそういう人になりたいと思いました。
自分自信に気がついて変わっていけるかどうかは、きっともっともっと時間が必要ですよね。
私、はじめて長生きしたくなりました。
そしてたくさん学びを深めたいです。
たとえつまづいても。
七転び八起きですね。
先生どうもありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
自分の心身の状態をちゃんと分かってあげるって、簡単ではないですね。いろんな影響を受けやすいし。
でもどんな状態であれ、決められたシークエンスに自分を当てはめて、呼吸とともに動いていると、そこで初めて気づけることがあると思います。辛かったんだー、とか。心身ともに重いと思っていたけど、動いてみたらむしろ軽いやん!とか。
こういうヨガをまとめ上げてくれたパタビジョイス氏、それを間違えないよう伝えてくれるナンシー先生や恵子先生に感謝です。
おざわさんはきっと、やりたいこと・なりたい自分に向かって着実に進んでいける人だと思います。ときには三歩進んで四歩さがってるように感じることがあるかもしれないけど、きっとそう感じるだけです。時間とともに蓄えが増えていってるはず。何度転んでも立ち上がろー。
長生きしたいって、いいですねー!
じゃあポテチの食べ過ぎには気をつけましょー!
あ、でも品薄だと聞くしちょうどいいか。
こちらこそ、これからもよろしくお願いしまっすー!
でも、オールドスタイルでアシュタンガをするようになって苦しくしていたのは自分だったんだって気付けた時から、気持ちが楽になって呼吸を感じながら動けるようになりました。だから今はただただアシュタンガが楽しいです。とは言ってもしんどいアーサナもまだまだ沢山あるけれど(笑)てもそんな時でも呼吸が気持ち良く感じれるのはこだわりや、意気込みが少しずつ手放せるようになったからだと思います。
かたいとか柔いとか、綺麗とか不恰好とかヨガは本来そんなものじゃないですよね。
呼吸の音を聞きながらその時出来る範囲で動いていれば、気がついたら弱かった所が強くなっていて、かたく強張ってた所が柔らかくなってる。それでいいんだなって今は心から思えます。
沢山の人にアシュタンガ楽しんで欲しいですね。
「どこかが痛むからやらない」じゃなく、痛いなら痛まないところまで。それなりのやり方で。「体調が良くないからやらない」じゃなく、体調が悪いからこそそれを良くするやり方を
を読んで、『安心』しました。
そして、恵子先生の話を聞いた時にも同じように、大怪我をしてもヨガを続けられそうと感じたこを思い出しました。
どんな時もどんな状況を迎えても、ずっと続けていけるものなんだと分かったからかな。
ずっとずっとずーっと、続けていきたいな〜
※ブログのアップ、早めにしていただきありがとうございました!!
mamiさんの言ってること、よく分かる気がします。出会うまでのアシュタンガヨガの取り組み方も一緒です。そのやり方は、何かを克服できたときの喜びはすごいですが、同じくらい苦しさもありました。
苦しくしていたのは自分。それもほんっとにそう思います。僕は今でもまだやっちゃいますけどね。
アシュタンガヨガが楽しいと言えるのはいいですね。いろんな過程を経て辿り着いた楽しいは、最初の頃の楽しいとは違って、とても落ち着きのある楽しいだと思います。これからも多分上がったり下がったりがあって、その楽しいにはまた変化があるのだろうけど、ひとまず今のこの感じを満喫しましょう!
結果を手放して、いまに集中。アシュタンガ・ヴィンヤサ・ヨガは、アシュタンガ・ヨガの実践に他なりませんね。深おもしろい〜。
沢山の人に楽しんで欲しいヨガです。そのためにも、大事なことはブラさずに、でも柔らかく、伝えられるようになりたいです。
安心…いいですね。
どんなときも、どんな状況になっても、続けられる!
心の持ち方一つだ!
mamiさんも言ってるように、難しくするのも、辛くするのも全部自分の心ですからね〜。
ずっとずっとずーっと、続けていきましょー!
とらちゃんからこの話を聞いたとき、早くみんなに知らせたい!って思いました。会場で直接聞けたらもっと良かったでしょうが、拙い文章でも伝わるものが少しでもあったなら、とても嬉しいです。
先生、私の下手くそな話をわかりすくまとめてくれてありがとうございます。
今のヨガの練習に何か思い悩んでいる方がいたら、このブログを読んで、少しでも楽になってもらいたいです。
バンダと呼吸!
もっと意識出来るようになったら、タヌキお腹も解消されるかな〜。
5月の研修で、いっーぱい吸収できると良いですね〜♪
素晴らしい先生はいるものだね。
その先生に会いに行ってくれたtoraちゃんの好奇心と行動力が、toraちゃん自身を解放したし、これを読む誰かのことも楽にしたかもね。
グッジョブです!ありがとう!
バンダと呼吸!
タヌキお腹は別腹じゃな〜い? 笑
5月の研修が楽しみ〜♪