2018年10月31日

僕の考え(長いのはご容赦!)

今日のクラスで、料理のことを例えに挙げて話したことがありました。同じことを言うのもなんなので、別の例で書きます。

例えば結婚式のスピーチ。
どちらを聴きたいですか?

綺麗な言葉を並べて、言葉遣いは完璧。起承転結もしっかりしてる。話すペースもいいし、間の取り方も絶妙。何だったら原稿の文字まですごく綺麗。
でも、それだけ。

ありきたりの言葉を使って、言葉遣いには誤りがある。起承転結などない。間もすごくて、言葉にも詰まる。
でも、その人の心にあるものを何とか伝えようとしている。そして実際届いてくる。

僕なら後者のスピーチを聴きたい(単に僕の好み)。
スピーチをすることの主旨は何なんだ?って話です。もちろん主旨さえ間違ってなければ言葉遣いはどうでもいいとは思いません。主旨を押さえた上で言葉遣いにも誤りがなければ、尚いいでしょう。

もし僕が後者の方から原稿の校正を頼まれたら(その知識と技術があると仮定して)、言葉遣いを直して、話が伝わりやすいように道筋を整えてお渡しします。でも練習の段階で、その人がスピーチを上手くやろうとして、言葉遣いもしっかりしようとすることに労力を割きすぎていると感じたら、僕はその原稿を破棄させ、言葉遣いのことは忘れて、心に思っていることを真っ直ぐに伝えるように言うと思います。上手くやろうとしなくていいです。

僕はアシュタンガヨガを実践するようになって何年経ったかさっぱり分かりませんが、Nancy先生に会うまでの僕のアシュタンガヨガは、この前者のスピーチのようであったと自覚しています。いつも上手くやろうとしてた。そのことに気づけました(なぜそれまでに出会ったかなりの数の指導者たちのクラスからは気づけなかったのか不明)。身につけた前者の知識や技術が無駄なわけではないので、それらを捨てはしませんが、実践の優先順位は変えるように努めました。

マイソールクラスやレッドクラスを担当するヨガ講師としても、その価値観は同じです。呼吸のこと、ドリシティのこと、バンダのこと。アーサナの順番を覚えること。体を傷めない使い方。まずはそこです(アパリグラハやサントーシャも言いたいけど、そこはおいおい)。細かなアライメントの調整やテクニックは二の次でいいです。そんなもの最初は無くたって何も困りはしません。むしろ邪魔になる。邪魔ものをずっと手放せない人もいるくらい。上手くやろうとしないで!

そしてもう一つ言いたいことがあります。
僕は教え過ぎるのは良くないことだと考えています。教わることに慣れないでください。教わることやアジャストメントに依存する練習は良くありません。間違いを少なく効率的に最短距離を行こうとするのは、その人のためにならないと思っています。僕のそんな態度は『習いごと』をしたい人には最悪かもしれません。「あいつ全然教えてくれないよね」って言われてもしょうがない。僕が教えることは至ってシンプル。それ以上のことは、繰り返しの実践によって自分で身につけてください。苦労してる人にはサポートしますし、できなくて困っている人にはアドバイスもします。質問に対しては僕の考えを伝えます。
が、僕から見て必要がないと判断した人には余計なアジャストメントはしません。

僕はこんな感じではありますが、やりたいことをやっちゃダメとは言いません。ああすべき、こうすべき、あれはダメ、こうしないと!となるのはつまらないですよね。本来は修行みたいなヨガでも、みんなは修行したくて始めたんじゃないんだから。自分のやりたい気持ちを大事にして楽しみつつ、僕の言うアシュタンガヨガの大事なこととの折り合いをつけながら練習できるといいと思います。その塩梅もご自身で調整しましょう。なんたってあなたのヨガなんですから。


少なくとも僕はいまの練習のやり方で幸せです。



冬季暖房費のご協力のお願い。
11月から1クラス100円の暖房費がかかります。回数券購入時に回数分の暖房費をまとめてお支払いください。
よろしくお願いいたします。




11月のクラススケジュール

posted by スタジオミガク at 00:53| Comment(2) | スタッフ日誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして

京都でアシュタンガヨガをしています。
毎日マイソールをするようになって、4年目に突入しました。
これまで、当然のことながら、体のあちらこちらが痛くなり、その度にこちらのブログの記事を拝見させていただきました。
とくに先生が腰を痛めた際の記事には感動しました。
今回の記事に書かれておられることも、本当にその通りだと思い、コメントさせていただきました。
肘や肩が痛い時に、あちらこちらから情報を集めてみたりもしましたけれど、結局、自分自身の体に聞くしかないのだと思いました。
呼吸に集中して楽しく練習していたら、いつか必ず体が教えてくれる、そんな気がします。
ブログの記事、また楽しみにしています。



Posted by mayumi at 2018年11月04日 19:16
>mayumiさん

はじめまして。
まさか京都の方に読んでいただけているとは思いませんでした。ありがとうございます。

「当然のことながら」といえてしまうのがアシュタンガヨガですよね。情報を集めたくなる気持ちはよく分かります。痛い思いをしながら練習したくはないですし、早く良くなりたいですからね。

アライメントや見た目のキレイさには、肉体的な意味はあると思います。そうする理由は確かにあるんだけど、でもそれは本当に大事なの?と疑問に感じるものが多いなぁと思い、今回のブログを書きました。そうすることが大事だと自分の体が感じるのならそれでいいですけどね。
mayumiさんのおっしゃる通り、自分自身に聞き続けていれば、いつかきっと教えてくれます(第三者の意見も大事ですけど)。


京都はこれからいい季節に突入しますね(札幌人は既にやや憂鬱)。
お互いケガなく気持ちよく練習ができますように。
Posted by スタジオミガク at 2018年11月04日 23:08
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